敗れざる者たち

barutan19622006-11-30

敗れざる者たち②

肉体が走ること、あるいはスポーツを実感的に知ってしまうと、その肉体的な記憶をなかなか消し去ることができない。スポーツは肉体にとって麻薬なのかもしれない。肉体がそれをおぼえてしまうと、忘れるわけにはいかない。そしてひとは、ついには滅亡に至るまで肉体をすりへらすことになるのだ。しかし、滅亡に至ったところで、その当人はむしろ恍惚の表情をうかべているのではあるまいか。だがそれは、スポーツが一種の殉教であるかぎり、当然の表情なのかもしれない。スポーツの目的とは、かくして、勝つことではなくなる。その肉体を滅亡に至るまですりへらすこと、いわゆる燃焼が目的となるのだ。滅亡の美学、または敗北の美学が、ここに完成する。
長いのでつづく^^


懐かしのまんが   『あしたのジョー』②

ジョーはホセ・メンドーサとの世界タイトル戦で、ついにその燃焼の時を手に入れた。「そしてついにホセ・メンドーサとの世界タイトル戦で彼は”あの時”の自分にアイデンティファイする。打ちのめされ、打ちのめし、しかし判定で敗れる。
ジョーはついに力石にもホセにも勝てないのだ。戦いのあと椅子に坐りながらポツリと言う『燃えたよ・・・まっ白に燃えつきた。まっ白な灰に・・・』
これも長いのでつづく(><)

こないだの東京マラソンで3位になった高橋尚子も敗北は近くにきてるのは
間違いないな。しかし北京オリンピックに出れるのか敗れるのか・・・
敗れるにしても本人は燃えつきてしまいたいんやろな、もしかすると代表になる
より敗れることに全力を尽くしてるのかも、敗れかたに美学を!
自分みたいな凡人にはわからんけど、日本女子のマラソン代表争いは少し
わかりやすいし、楽しみやな!!